熱中症にご注意を!
これまで、当院の公式LINEアカウントに【林田医院だより】を毎月配信しておりましたが、今月からより詳しい情報をこちらのHPのブログに配信してまいります!!
どうぞよろしくお願いいたします。
今年は、まさに酷暑という形容がふさわしい、とても厳しい夏となっています。
生き抜くのが大変なのは人間だけではないようで、道端によくひっくり返っている虫を見つけますし、日中にハトやカラスを見かけることはほとんどありません。
当院にも熱中症の症状で来院される方がいらっしゃいます。点滴で回復される程度であれば、軽症ですので心配はいりませんが、重症になると命に係わる病態です。とくに高齢者の方や基礎疾患がある方は重症化することがありますので、今一度、熱中症についての知識と対策をまとめていきます。
熱中症とは、蒸し暑い中でたくさん汗をかいて水分と塩分不足になり、そのうち体温を調節する機構が破綻して汗がかけなくなって、結果体の熱を逃がすことができなくなった状態をいいます。立ち眩みや生あくび、足がつる、ぼーっとする、頭が痛い、気持ち悪いなどの症状から始まり、重症化すると意識がなくなって、けいれんし、最終的に多臓器不全に陥ります。
熱中症の予防策は以下の通りです。
1.自律神経を整えておく
基本的な体の状態が安定していると熱中症になりにくくなります。しっかり睡眠をとり、バランスのいい食事を心がけましょう。運動して体力をつけておくことも重要です。
2.水分補給とミネラル補給をする
喉が渇いていなくても、こまめに水分を摂るようにしましょう。麦茶などのミネラルを含む水分だとなおよいです。塩分は日中に数時間外で作業をしたりスポーツをしたときには、追加して補給するようにしましょう。
3.とにかく暑さを避ける
暑いと感じなくても冷房や扇風機を使用しましょう。適切な温度は28℃以下です。
日のあるうちは用事がない限り外出をせずに屋内で過ごすようにしましょう。
どうしても外出する際は、日陰を歩いたり、途中涼しいお店に寄ったり、日傘や帽子など直射日光を避けるアイテムを活用してください。
熱中症予防に毎日梅干しを1個食べています!という人もいますが、多量に汗をかいた日以外は塩分を追加する必要はありません。食事が摂れているのであれば、日本食には十分に塩分が含まれているからです。夏だからといって塩分を摂りすぎてしまうと、かえって血圧を上げてしまうこともあるので注意してください。
熱中症かなと思ったときは、日陰に入り水を飲んで、体を冷やしましょう。
それでも体調がすぐれないときは、早めに受診してください。
水も飲めない、意識がぼんやりしているときは、様子を見ずにすぐ救急要請をしてあげてください。
こちらの厚生労働省のサイトも参考にしてくださいね。
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/