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大腸がん検診を受けましょう

不思議なもので最高気温が35℃を切っただけで少し涼しい気がしてしまいますね。

すでに今年度の健診・がん検診を受診いただいた方も増えてきました。

結果を聞くのはドキドキしますよね。
大腸がん検診(便潜血)は次の検査が大腸カメラになるので、ひっかかりたくないと思う方が多いと思います。
日本人に多かった、胃がんの原因となるヘリコバクターピロリ菌が除菌できて、肝臓がんの原因の肝炎ウイルスがコントロールができるようになり、ともに減少しています。
一方で大腸がんは増え続けており、今や日本の死亡率2位のがんです。そもそも大腸がんの原因が、赤身肉やハムなどの加工肉を多く食べること、お酒をよく飲むこと、肥満、カルシウム不足、食物繊維不足ですので、現代の食生活を考えると発症を防ぐことは難しいでしょう。さらに大腸がん検診を受けてくださるのは、対象者のたった20%…便潜血陽性でも大腸カメラを受けてくださるのは、60%にとどまります。
これがなかなか大腸がんが減らない原因です。

当院では、便潜血陽性となった場合、結果説明のときにそのまま大腸カメラを予約していただきます(もちろん強制ではありません!)。せっかく検査が可能性を教えてくれたのに、治療をするチャンスを逃す方を増やさないためです。大腸カメラは、検査自体は大変ですが、そのまま治療(ポリープ切除)まで終えられることもある、すごくメリットのある検査です!精査のときに同時切除できるポリープには「7(~10)mmまで」「4~5個まで」「ある程度丈のある茎のないポリープ」と条件がありますのでご了承ください。
当院では、鎮静剤を使って痛みなく大腸カメラを行っていますので安心してお受けくださいね♪

残念ながら便潜血は胃カメラなどにくらべると、決して精度の高い検診ではありません。本当はがんでなくても陽性になるし、がんでも陽性にならないことがある、ということです。でも今のところ、便潜血に勝るコストパフォーマンスが良くて負担のない検査は出てきそうにありません。
だからこそ、便潜血陽性で大腸カメラをやって、当院でポリープ切除できたり、すぐに大きな病院で大腸がんの手術ができたりすると、「よくぞ知らせてくれた!」と思います。そして、もし便潜血が陰性でも、急に始まった便秘、ときおり血便がある、便が細くなるなどの気になる症状があれば、ぜひご相談くださいね!

健診・がん検診は涼しくなってからが繁忙期で、とくに年明けは予約が取りにくくなりますので、まだの方はお早目のご予約をお願いいたします。
わからないことがありましたら、いつでも気軽にご相談ください。

林田医院

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