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フレイル~元気に年齢を重ねるために~

この1ヶ月いろいろな自然災害があり、心痛めることがありました😢
情報を入れることは重要ですが、見ていてつらい気持ちになったらテレビを消したりパソコンを閉じることも、ときに必要です。

お盆が過ぎましたが、まだまだ夏本番は続きます🏝️万全の構えで、夏を乗り切りましょう!!

今月は「フレイル」のお話です。
「最近、歩くのが遅くなった」「疲れやすくなった」「食事の量が減った」……このような変化はありませんか?
年齢を重ねると誰にでも起こり得ることですが、こうした変化が重なってきたら、「フレイル」のサインかもしれません。

フレイルとは、日本語で言うと「虚弱」のことで、年齢とともに体や心の働きが弱くなった状態を意味します。病気そのものではありませんが、そのままにしておくと、転倒などにより、入院や介護が必要になるリスクが高くなります。一方で、早めに気づいて生活習慣を見直せば、元気な状態に戻ることも十分可能です。

肝臓は、体に必要なたんぱく質を作ったり蓄えたりする重要な臓器です。肝臓病が進むと、肝臓にエネルギーが蓄えられない分、筋肉を壊してエネルギー源にするため、筋肉が減ってしまいます。慢性肝炎や肝硬変などでは、痩せているように見えなくても筋肉の割合が極端に少なく、体力が落ちていることがあります。
筋肉が減ると、歩く・立ち上がるといった日常の動作がつらくなり、さらに活動量が減って筋肉が減る、という悪循環に陥りやすくなります。
「肝臓が悪いから、あまり食べないほうがいい」と考える方もいますが、必要以上に食事を制限すると、かえって筋肉が減ってしまうことがあります。正しい割合でたんぱく質を摂ることが重要になってきます。

また心不全では、少し動いただけで息切れや疲れを感じることがあります。そのため「苦しいから動かない」という生活になりやすく、運動不足により筋肉が減っていきます。筋肉が減ると、以前なら楽にできていたことでも疲れやすくなり、さらに動かなくなる…これもフレイルにつながる悪循環です。
慢性心不全では、食欲低下や体重減少、筋肉量の減少が起こることがあります。フレイルと心臓病は互いに影響し合っており、筋肉量が少ないと心不全の進行も早いことがわかっています。
心臓病があるからといって「安静にしているのが一番」とは限りません。病気の状態に合わせた適切な運動は、体力や筋力の維持に役立ちます。息切れや胸痛などの症状がある場合には、無理をせず、どの程度の運動なら安全なのかご相談ください。

フレイル予防で大切なのは、「食べる・動く・人とつながる」の3つです。
まずは、肉、魚、卵、大豆製品、乳製品など、筋肉の材料となるたんぱく質を意識してとりましょう。食事量が減っている方は、少量でも栄養のあるものをとることが大切です。
そして、無理のない範囲で体を動かしましょう。散歩や軽い筋力トレーニングでも、続けることで筋肉や体力の維持につながります。
最後に、人との交流も大切です。外出したり、家族や友人と話したり、趣味の活動に参加したりすることは、心身の健康に良い影響を与えます。
フレイルはどうしても身体的な筋肉の衰えに目が行きがちですが、実は心のフレイルも重要です。人とのつながりがあることで、認知機能が維持され、社会性が保たれます。「みんなと一緒ならがんばれる」ということがありますよね。心が元気だと、体も元気になるきっかけが生まれます。

筋肉量は最新の体重計やふくらはぎの太さ、握力などで把握することができます。
「年をとったから仕方がない」と思っている変化の中に、フレイルのサインが隠れていることがあります。気になる変化があったら、早めに相談してみてくださいね。

林田医院

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