自宅での血圧を正しく測ろう
今月は、日本人に最も多い生活習慣病のひとつである「高血圧」についてお話しします。
高血圧と診断された場合、薬をきちんと飲むことや減塩・運動などの生活習慣の改善はもちろん大切です。しかし、それと同じくらい大切なのが、ご自宅での血圧を把握することです。
病院で測る血圧も重要ですが、緊張やストレス、周囲の環境によって普段より高くなったり低くなったりすることがあります。そのため、高血圧の診療ガイドラインでも、家庭で血圧を測定し記録することが推奨されています。
ご存じの方も多いと思いますが、この機会に家庭血圧の正しい測り方を一緒に確認してみましょう。
<血圧を測るタイミング>
朝:起床後1時間以内に、排尿後、朝食や内服の前
夜:就寝前
毎日できるだけ同じ時間帯に測ることが大切です。
<正しい測定姿勢で>
血圧は測り方によって数値が変わることがあります。次のポイントを意識しましょう。
・素肌、または薄手の服の上から測る
・椅子に座り、1~2分ほど安静にする
・背筋を伸ばし、前かがみにならない
・足は組まず、床につける
・腕を机の上に置き、カフ(腕帯)を心臓の高さに合わせる
・測定中は会話をしない

(オムロンHPより)
<測定回数>
朝と夜、それぞれ2回ずつ測定しましょう。
2回の平均値を記録してもよいですし、測定したすべての値を記録しても構いません。
<血圧の目安>
家庭血圧では、
「135/85 mmHg以上で高血圧」
とされています。
★ワンポイントアドバイス★
血圧は毎日変動します。そのため、1回だけの数値で判断するのではなく、継続して測定した平均値で評価することが大切です。
また、手首で測定するタイプの血圧計は手軽で持ち運びには便利ですが、測定条件によっては正確な値が得られないことがあります。そのため、家庭で日常的に測定する場合は、上腕に巻くタイプの血圧計がおすすめです。巻くタイプが面倒に感じたり、難しい方は据え置きタイプのアームイン型を選ばれると良いかも知れません。
最近ではBluetooth(スマホ連動)機能が付いている血圧計もあり、スマートフォンの操作に慣れている方や血圧手帳を書くのが面倒な方にはお勧めです。また、不整脈アラート機能が付いているものもあります。自分では気づきにくい「静かな不整脈」を発見するきっかけになるので非常に私からすると重要な情報ですが、少々敏感に反応するように作られていますので、アラートが出たからと言ってすぐに病院を受診する必要はありません。定期の外来のときにご相談くださいね。
日本高血圧学会では、精度が確認された家庭血圧計を公開しています。どの血圧計を選べばよいか迷った際は参考にしてみてください(ページの中ほどに2025年の集計が載っています)。
http://www.jpnsh.jp/com_ac_wg1.html
『朝と夜、安静にしてから2回測定』
これが家庭血圧測定の基本です。
血圧は、脳卒中や心臓病を予防し、健康に長く過ごすための大切な指標です。ぜひ毎日の習慣として取り入れてみてください。